楽曲詳細
製作者より
BWV 158

Der Friede sei mit dir

汝に平安あれ
典礼上の指定:
マリアの潔めの祝日
作曲年・場所(初稿):
1715年・ヴァイマール
改稿・加筆:
1727年・ライプツィヒ
声部編成:
SB+合唱
楽器編成:
オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音
コラール元曲
Welt, ade! ich bin dein müde(作詞:Johann Georg Albinus/作曲:Johann Rosenmüller/初出:1649年)
第2曲
Christ lag in Todesbanden(作詞:Martin Luther/作曲:Johann Walter(編曲、1524年『Geystliche gesangk Buchleyn』ヴィッテンベルク版所収。中世のラテン聖歌(『Christ ist erstanden』系、11世紀頃)に基づく編曲で、ルター自身が編曲に関与した可能性も指摘される)/初出:1524年)
第4曲に「Osterlamm」の節を使用
同じコラールに基づくオルガン曲
  • BWV 625 Christ lag in Todesbanden(オルガン小曲集)
    ヴァイマル時代(1708-1717年頃)の『オルガン小曲集』収録で、復活祭のコラールに基づく。定旋律をソプラノに置き、下三声が終始16分音符の動機で伴奏する。
  • BWV 695 Fantasia super Christ lag in Todesbanden(キルンベルガー・コラール集)
    『キルンベルガー・コラール集』(BWV690-713)所収で、ソプラノとバスの2声の模倣で始まり、コラール旋律が第3の声部として内声に入り、最後は4声のコラール定旋律書法で結ばれる。バッハの真作性を疑う見方もあり、定旋律を足鍵盤に置く異版BWV695aについても作者は確定していない。
  • BWV 718 Fantasia sopra Christ lag in Todesbanden(単独伝承)
    自筆譜は現存せず、複数の伝承筆写譜による初期様式の作品
改稿・加筆について
おそらくヴァイマール時代に遡る、マリアの潔めの祝日用のより長いカンタータの一部に由来するとみられる(起源の年代には議論がある)。現存稿は復活祭火曜日(復活祭第3日)用のライプツィヒでの改作とされ(Rifkinは1727年または1728年を提案)、冒頭のレチタティーヴォが書き改められ、オブリガート楽器がフルートからヴァイオリンに変更された可能性がある。
研究上の注記
演奏地はヴァイマールまたはライプツィヒとされる。作曲年代について: 議論がある。起源はヴァイマール時代(1713〜1717年)とされることが多いが、これを直接裏付ける資料はなく、現存する筆写譜はいずれもバッハの没後、20年ほどを経てから作成されたものにとどまる。Joshua Rifkinは現存する復活祭版について1727年4月15日または1728年3月30日を提案しており、1730年代半ば(1735年頃)まで下る可能性を示す研究者もいる。本作は元来一つの作品ではなく、性格の異なる2つの断片が組み合わされたものと考えられており、教会暦上の本来の用途をめぐってもマリアの潔めの祝日説と復活祭第3日説の双方が唱えられている。多くの研究者は、シメオンのヌンク・ディミッティスに言及する第2〜3楽章は元来潔めの祝日のために書かれ、復活祭の朗読(ルカ福音書24章)に関連する第1楽章のレチタティーヴォが後に復活祭第3日の演奏用として書き改められた、あるいは組み合わされたと考えている。第2楽章の独奏弦楽器の扱いについても、バッハ自身がヴァイオリンのために書いたのか、後の筆写者・編曲者が別の楽器(フルートなど)用の原型から割り当てたのかは判然としない。

楽章構成・日本語対訳

1Recitativoバス

Der Friede sei mit dir, Du ängstliches Gewissen! Dein Mittler stehet hier, Der hat dein Schuldenbuch Und des Gesetzes Fluch Verglichen und zerrissen. Der Friede sei mit dir, Der Fürste dieser Welt, Der deiner Seele nachgestellt, Ist durch des Lammes Blut bezwungen und gefällt. Mein Herz, was bist du so betrübt, Da dich doch Gott durch Christum liebt! Er selber spricht zu mir: Der Friede sei mit dir!

汝に平安あれ、 汝、怯えたる良心よ! 汝の仲介者はここに立っている、 彼は汝の負債の書と 律法の呪いとを、 和解させ、引き裂いた。 汝に平安あれ、 この世の君主は、 汝の魂を付け狙っていた者は、 子羊の血によって打ち負かされ、倒された。 我が心よ、汝は何故そのように悲しんでいるのか、 神が汝を、キリストによって愛したもうにもかかわらず! 彼自らが我に言われる: 汝に平安あれ!未検証(AI生成の対訳。校訂中)

2AriaとChoralバス(アリア) ソプラノ(コラール)

B: Welt, ade, ich bin dein müde, B: Salems Hütten stehn mir an, S: Welt, ade, ich bin dein müde, S: Ich will nach dem Himmel zu, B: Wo ich Gott in Ruh und Friede B: Ewig selig schauen kann. S: Da wird sein der rechte Friede S: Und die ewig stolze Ruh. B: Da bleib ich, da hab ich Vergnügen zu wohnen, B: Da prang ich gezieret mit himmlischen Kronen. S: Welt, bei dir ist Krieg und Streit, Nichts denn lauter Eitelkeit; S: In dem Himmel allezeit Friede, Freud und Seligkeit.

バス: 世よ、さらば、我は汝に疲れた、 バス: サレムの幕屋が我にふさわしい、 ソプラノ: 世よ、さらば、我は汝に疲れた、 ソプラノ: 我は天へと向かおうとしている、 バス: そこで我は神を安らぎと平和のうちに バス: 永遠に幸いに見奉ることができる。 ソプラノ: そこにこそまことの平和があるだろう ソプラノ: そして永遠に誇り高き安らぎが。 バス: そこに我は留まる、そこに我は住まうことを喜びとする、 バス: そこで我は天の冠に飾られて輝く。 ソプラノ: 世よ、汝のもとには戦いと争いがある、 ただ純然たる空しさのほかは何もない; ソプラノ: 天にはいつも 平和、喜び、そして幸いがある。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

3RecitativoとAriosoバス

Nun, Herr, regiere meinen Sinn, Damit ich auf der Welt, So lang es dir, mich hier zu lassen, noch gefällt, Ein Kind des Friedens bin, Und lass mich zu dir aus meinen Leiden Wie Simeon in Frieden scheiden! Da bleib ich, da hab ich Vergnügen zu wohnen, Da prang ich gezieret mit himmlischen Kronen.

さあ、主よ、我が心を治めたまえ、 我がこの世において、 汝がなお我をここに留め置くことを望みたもう限り、 平和の子であるように、 そして我を、我が苦しみより汝のもとへ、 シメオンのごとくに平安のうちに去らせたまえ! そこに我は留まる、そこに我は住まうことを喜びとする、 そこで我は天の冠に飾られて輝く。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

4Choral

Hier ist das rechte Osterlamm, Davon Gott hat geboten; Das ist hoch an des Kreuzes Stamm In heißer Lieb gebraten. Des Blut zeichnet unsre Tür, Das hält der Glaub dem Tode für; Der Würger kann uns nicht rühren. Alleluja!

ここにまことの復活祭の子羊がいる、 それについて神は命じたもうた; それは高く十字架の柱にて、 熱き愛のうちに焼かれた。 その血は我らの門に印す、 それを信仰は死に対して差し出す; 滅ぼす者は我らに触れることができない。 ハレルヤ!未検証(AI生成の対訳。校訂中)