楽曲詳細
製作者より
BWV 80

Ein' feste Burg ist unser Gott

我らが神は堅き砦
典礼上の指定:
宗教改革記念日
作曲年・場所(初稿):
1715年・ヴァイマール
改稿・加筆:
1735年・ライプツィヒ
声部編成:
SATB+合唱
楽器編成:
トランペット3、ティンパニ、オーボエ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ヴィオローネ、オルガン
コラール元曲
Ein feste Burg ist unser Gott(作詞:Martin Luther/作曲:Martin Luther(詞・旋律とも)/初出:1529年)
同じコラールに基づくオルガン曲
  • BWV 720 Ein feste Burg ist unser Gott (à 3 Clav. et Ped.)(単独伝承)
    「自筆譜」との記載を修正。現存最古の資料は18世紀前半の集成写本(D-B Mus.ms. Bach P 802・P 806ほか、複数の作曲家の作品を含むSammelhandschrift)で、バッハの自筆譜ではない。アルンシュタット/ミュールハウゼン期の初期作品とされ、1709年のミュールハウゼン、ディヴィ・ブラジウス教会のオルガン改修との関連が推測されるが確証はない。なお19世紀の一資料(P 806、Dröbsによる筆写)ではヨハン・ミヒャエル・バッハへの帰属も見られるが、これは後年の後付けとされる。
改稿・加筆について
起源はヴァイマールの四旬節(オクリ主日)カンタータ「Alles, was von Gott geboren」BWV 80a(1715年)。ライプツィヒで宗教改革記念日用に改作した最初のライプツィヒ稿(BWV 80b)は、現存する自筆断片の用紙の透かし調査から1728〜1731年頃の成立と推定されている(かつては1723年頃とする説もあったが、現在はこちらが有力)。その後(1734〜1735年頃、あるいは1739年前後とする見方もある)、壮大なコラール幻想曲の冒頭合唱を加えて最終的に拡大した。有名なトランペットとティンパニの声部は、バッハの死後に息子ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが加えたものである。
研究上の注記
作曲年代と成立の経緯については、研究者間で見解が分かれている点が複数ある。本作は3つの層から成る。(1) BWV 80a: ヴァイマールで作曲され、四旬節第3主日(オクリ)のために初演された。初演日は1715年3月24日とする記録と3月15日とする記録があり、資料によって異なる。テキストはSalomo Franckによるが、印刷された台本のみが現存し、音楽は大部分が失われ、後の稿からの推定復元に頼っている。終結コラールにはルターの「Ein feste Burg」第2節のみが用いられ、冒頭楽章では賛美歌の旋律は合唱全体でなく器楽の定旋律(カントゥス・フィルムス)として使われていたとみられる。(2) BWV 80b: テキストをルターの賛美歌全4節を含む形に拡大し、宗教改革記念日用に転用したライプツィヒでの最初の改作。自筆資料は第1楽章冒頭部分のみが断片として現存し、パリ(ポーランド図書館)、サンクトペテルブルク(ロシア国立図書館)、プリンストン大学図書館の3館に分散所蔵されている。この断片に使われた用紙の透かし調査により、かつて有力視されていた1723年頃という推定は退けられ、現在は1728〜1731年頃の成立とする説が有力である。第1楽章以外の楽章のテキスト・音楽はこの稿に固有の証拠がなく、後の稿からの類推にとどまる。(3) BWV 80(最終稿。全テキスト・全楽章とともにここに収録): 大規模な冒頭のコラール幻想曲を新たに追加した稿。この幻想曲は、同種の書法を持つBWV 14(1735年作)との様式的な近さから1734〜1735年頃の作曲と推定する見方がある一方、宗教改革導入200周年にあたる1739年前後に結び付ける見方もあり、正確な年代は確定していない。テキストはMartin Luther(第1、2、5、8楽章)とSalomo Franck(第3、4、6、7楽章)による。トランペット3本とティンパニのパート(第1・第5楽章)は、バッハの死後に息子ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが加えたもので、1870年出版のバッハ全集(旧バッハ協会版)に取り込まれたことで広く定着した。こうした経緯から、最終稿の正確な作曲年代も「本来の」楽器編成も、現在なお研究者間で見解が分かれている。

楽章構成・日本語対訳

1Chorus

Ein feste Burg ist unser Gott, Ein gute Wehr und Waffen; Er hilft uns frei aus aller Not, Die uns itzt hat betroffen. Der alte böse Feind, Mit Ernst er's itzt meint, Groß Macht und viel List Sein grausam Rüstung ist, Auf Erd ist nicht seinsgleichen.

我らが神は堅き砦である、 良き防具と武器である; 神は我らを、すべての苦難よりまったく自由に助けてくださる、 それが今、我らに降りかかっているところの。 古き悪しき敵は、 真剣に、今それを企てている、 大いなる力と多くの狡猾さとが、 彼の残忍な武装である、 地上に彼に等しき者はない。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

2Aria(Choral付き)バス(アリア) ソプラノ(コラール)

Alles, was von Gott geboren, [S:] Mit unser Macht ist nichts getan, ist zum Siegen auserkoren; [S:] wir sind gar bald verloren. [S:] Es streit' vor uns der rechte Mann, alles, was von Gott geboren, ist zum Siegen auserkoren. [S:] den Gott selbst hat erkoren. [S:] Fragst du, wer er ist? Wer bei Christi Blutpanier in der Taufe Treu geschworen, [S:] Er heißt Jesus Christ, siegt im Geiste für und für; [S:] der Herre Zebaoth, wer bei Christi Blutpanier in der Taufe Treu geschworen, [S:] und ist kein andrer Gott, siegt im Geiste für und für. [S:] das Feld muss er behalten. Alles, was von Gott geboren, ist zum Siegen auserkoren.

すべて、神より生まれたるものは、 [ソプラノ:] 我らの力によっては何事も成し得ない、 勝利のために選び定められている。 [ソプラノ:] 我らはすぐにも失われてしまう。 [ソプラノ:] 我らのために、正しき人が戦う、 すべて、神より生まれたるものは、 勝利のために選び定められている。 [ソプラノ:] 神御自身が選ばれたその人が。 [ソプラノ:] 汝は、彼が誰かと問うか? キリストの血の軍旗のもとで、 洗礼において忠誠を誓った者は、 [ソプラノ:] 彼はイエス・キリストと呼ばれる、 霊においていつまでも勝利する。 [ソプラノ:] 万軍の主、 キリストの血の軍旗のもとで、 洗礼において忠誠を誓った者は、 [ソプラノ:] そして他に神はいない、 霊においていつまでも勝利する。 [ソプラノ:] 戦場を彼は勝ち取らねばならない。 すべて、神より生まれたるものは、 勝利のために選び定められている。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

3Recitativoバス

Erwäge doch, Kind Gottes, die so große Liebe, Da Jesus sich Mit seinem Blute dir verschriebe, Wormit er dich Zum Kriege wider Satans Heer Und wider Welt und Sünde Geworben hat! Gib nicht in deiner Seele Dem Satan und den Lastern statt! Laß nicht dein Herz, Den Himmel Gottes auf der Erden, Zur Wüste werden! Bereue deine Schuld mit Schmerz, Dass Christi Geist mit dir sich fest verbinde!

思い巡らせよ、 神の子よ、この大いなる愛を、 そこにおいて、イエスは自らを、 その血によって汝に書き与えられた、 それによって彼は汝を、 サタンの軍勢に対し、 また世と罪とに対する戦いへ、 召し入れられたのだ! 汝の魂の中に、 サタンと悪徳とに、居場所を与えるな! 汝の心を、 地上における神の天国であるべきそれを、 荒野となるままにさせるな! 汝の罪を痛みとともに悔い改めよ、 キリストの霊が汝と固く結び合わされるように!未検証(AI生成の対訳。校訂中)

4Ariaソプラノ

Komm in mein Herzenshaus, Herr Jesu, mein Verlangen! Treib Welt und Satan aus Und lass dein Bild in mir erneuert prangen! Weg, schnöder Sündengraus!

来てください、私の心の家の中へ、 主イエスよ、私の憧れよ! 世とサタンとを追い出してください、 そして汝の御姿を、私の中に新たに輝かせてください! 去れ、卑しき罪の恐怖よ!未検証(AI生成の対訳。校訂中)

5Choral

Und wenn die Welt voll Teufel wär Und wollten uns verschlingen, So fürchten wir uns nicht so sehr, Es soll uns doch gelingen. Der Fürst dieser Welt, Wie saur er sich stellt, Tut er uns doch nicht, Das macht, er ist gericht', Ein Wörtlein kann ihn fällen.

そして、たとえ世が悪魔で満ちていたとしても、 そして我らを飲み尽くそうとしても、 それでも我らはさほど恐れない、 それでも我らはやはり成し遂げるであろう。 この世の君主は、 どれほど不機嫌そうに振る舞おうとも、 それでも我らに何もできない、 それは、彼が裁かれているからだ、 一言の小さな言葉が彼を倒すことができる。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

6Recitativoテノール

So stehe dann Bei Christi blutgefärbten Fahne, O Seele, fest Und glaube, dass dein Haupt dich nicht verlässt, Ja, dass sein Sieg Auch dir den Weg zu deiner Krone bahne! Tritt freudig an den Krieg! Wirst du nur Gottes Wort So hören als bewahren, So wird der Feind gezwungen auszufahren, Dein Heiland bleibt dein Hort!

それゆえ、 キリストの血に染まった旗のもとに立て、 おお魂よ、固く、 そして信じよ、汝の頭が汝を見捨てないことを、 そうだ、彼の勝利が、 汝にもまた、汝の冠への道を開いてくれることを! 喜んで戦いに赴け! 汝がただ神の言葉を、 聞くだけでなく守るならば、 そうすれば敵は退去を強いられるであろう、 汝の救い主は汝の避け所であり続ける!未検証(AI生成の対訳。校訂中)

7Aria(二重唱)アルト テノール

Wie selig sind doch die, die Gott im Munde tragen, Doch selger ist das Herz, das ihn im Glauben trägt! Es bleibet unbesiegt und kann die Feinde schlagen Und wird zuletzt gekrönt, wenn es den Tod erlegt.

いかに幸いなことか、あの者たちは、神を口に携える者たちは、 しかしより幸いなのは、その心である、神を信仰のうちに携えるその心は! それは打ち負かされずにあり続け、敵を打つことができる、 そして最後には冠を受ける、死を打ち倒すときに。未検証(AI生成の対訳。校訂中)

8Choral

Das Wort sie sollen lassen stahn Und kein' Dank dazu haben. Er ist bei uns wohl auf dem Plan Mit seinem Geist und Gaben. Nehmen sie uns den Leib, Gut, Ehr, Kind und Weib, Laß fahren dahin, Sie habens kein' Gewinn; Das Reich muss uns doch bleiben.

その言葉を、彼らは立ち続けさせねばならない、 そしてそれに何の感謝も持たなくとも。 彼は、この戦場にまさに我らとともにいる、 その御霊と賜物とともに。 彼らが我らの体を奪おうとも、 財産、名誉、子、妻を、 それらを行かせよ、 彼らはそれによって何の得もない; 御国はやはり我らのもとに残らねばならない。未検証(AI生成の対訳。校訂中)